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最高最終2113

以下構築の思考メモ

 奇襲による数的有利からの詰め、嵌めを勝ち筋とした。

 受けまわしに入るスカーフ枠の潰し、奇襲性能から着想を得て、自慢のスカーフ枠を使うことにした。初手で1体持っていける火力、後発に置いてもある程度機能させられるサイクル性能を併せ持つポケモンとしてヒードランが候補に挙がった。

 ヒードランが苦手な水や地面に強いポケモンとしてボルトロスキノガッサ、足りないところを無理やり補うミミッキュを採用した。

 この4体を軸として残り2枠が定まらずさまざま変遷を続けた。この2枠に求められる条件は、ギャラドスマンムードリュウズゲッコウガなどの一定数存在する重いポケモンに対応できることと、できるだけ汎用性を落とさず軸と嚙合うことの二点であった。当初は控えめ3wメガゲンガー、半分回復木の実ドリュウズであり、次にがんせきふうじくさむすびメガメタグロスと飛行zカイリューカビゴンを組み合わせるなどの試行錯誤をしたもののどれもうまく機能しなかった。重いのは固有の攻撃範囲や性能を持つポケモンであり、それらに対応できる枠として最終的には6世代の厨パ配分のフルアタメガゲンガー、こごえるかぜポリゴン2の2体に落ち着いた。

 

Gengar-Mega @ Gengarite 
Ability: Shadow Tag 
Level: 50 
EVs: 188 HP / 116 Def / 4 SpA / 4 SpD / 196 Spe 
Timid Nature 
IVs: 0 Atk 
- Shadow Ball 
- Sludge Bomb 
- Icy Wind 
- Focus Blast 

a233メガバシャーモと打ち合える配分、毒の確率を考慮しヘドロばくだん

裏のキノガッサと相性がいいこごえるかぜ。

重いヒードランポリゴン2バンギラスへの打点としてきあいだま

ランドロス始動が選出段階で見えた場合は初手に出しこごえるかぜを打ち処理し、後続のミミッキュを絡めて展開する。

 

Porygon2 @ Eviolite 
Ability: Trace 
Level: 50 
EVs: 244 HP / 44 Def / 4 SpA / 68 SpD / 148 Spe 
Bold Nature 
IVs: 0 Atk 
- Foul Play 
- Discharge 
- Icy Wind 
- Recover

s-1準速ミミッキュ抜き、c200pfサイキネ2耐え。

剣舞ミミッキュを意識したこごえるかぜ、イカサマ。

こごえるかぜはキノガッサとの相性もいい。

ほうでんはギャラドスカプ・レヒレへの打点。

受け切るにはbが足りていないため、ギャラドスボーマンダのいかくをトレースできるように立ち回る必要があった。

 

Thundurus @ Aguav Berry 
Ability: Prankster 
Level: 50 
EVs: 236 HP / 220 Def / 52 Spe 
Modest Nature 
IVs: 0 Atk 
- Thunderbolt 
- Hidden Power [Ice] 
- Nasty Plot 
- Substitute 

いたずらごころによる撹乱が制限されやすい環境であるため崩し性能の高い型で採用。

準速カプ・レヒレ抜きまでsを伸ばし残りをhbに回した。

hp調整ができ、後述するミミッキュののろいと相性がいいみがわり。

みがわりによるhp調整で対面から幅広い範囲のポケモンと打ち合うことができる。

のろい+まもるやみがわりの相性がいいことは周知の事実であるが、いたずらごころによってsのあがったポケモンに対してもほぼ確実に上からみがわりを連打することができ、詰め筋として機能した。のろいの入った相手が引いた場合もみがわりが残っているので削るか積んで崩すかを選択できる、汎用性の高い構成だった。

 

Heatran @ Choice Scarf 
Ability: Flash Fire 
Level: 50 
EVs: 252 SpA / 4 SpD / 252 Spe 
Timid Nature 
- Overheat 
- Flash Cannon 
- Earth Power 
- Rock Tomb 

cs振り切り、dl対策に余りd。

メインウェポンとなるオーバーヒートとラスターカノンは確定。

ミラーやメガリザードンXにうてるだいちのちから。

メガリザードンYやウルガモスへの打点となり、起点回避やキノガッサのサポートにもなるがんせきふうじ。

スカーフヒードランの利点として、奇襲やサイクル性能を兼ね備えるだけでなく、使用率の高いミミッキュカプ・テテフに対面から有利をとれる点、s操作技を持つ点が挙げられる。特にスカーフによるs操作はキノガッサの起点を無理やり作り出せるのが強く、重いゲッコウガなどを嵌めの起点にすることができた。

 

Mimikyu @ Fairium Z 
Ability: Disguise 
Level: 50 
EVs: 164 HP / 156 Atk / 188 Def 
Adamant Nature 
- Play Rough 
- Shadow Sneak 
- Curse 
- Swords Dance 

a233フレアドライブを高乱数耐え、a+2かげうちで無振りミミッキュを確定。

重い高速ポケモンを裏と合わせ無理やり処理するためにこの構成。

ストッパーとして扱うこともでき、重い耐久水などへの崩しを担わせることもある。

 

Breloom @ Toxic Orb 
Ability: Poison Heal 
Level: 50 
EVs: 204 HP / 4 Atk / 44 Def / 4 SpD / 252 Spe 
Jolly Nature 
- Rock Tomb 
- Focus Punch 
- Spore 
- Substitute 

最速、みがわりのhpを伸ばせるh振り。

メガガルーラメガメタグロスのれいとうパンチを高乱数で耐えるので最悪対面から嵌めに行くこともあった。

この構築における大きな勝ち筋の一つであり、全体でキノガッサにつなぐことを意識している。レート差マッチを落とさず拾うために安定した嵌めを行えるポイズンヒールキノガッサは重宝した。

また、安定するとは言えない選出誘導能力もキノガッサというポケモンにおいては信用に値するものと考えている。キノガッサに薄いパーティは選出や初手の段階で試合展開を予想しやすい上、初手にカプ・コケコを強く誘うことからヒードランでの奇襲を成功させやすくする一つの要因であった。

 

 一つの抽象的なコンセプトから考えたのは久しぶりだったが、周囲の人たちと相談しながらある程度形にはできたと思う。

 ちゃんと最終日に真剣に潜ったのは久々で楽しかった。